バイリンガル教育、英語子育てとかってしている人は多いけど、その後にどうなったかが知りたいな。 本当に英語ができるようになっているのか、そしてその英語を生かしてどういう大学に行って、どんな子になるのか? 受験はどうしたのか? などなどその先のことが知りたいなあ。 英語子育ての先にあるものがわかると頑張れそうな気がします。 教えてください。
本記事ではうちの娘とわたしの0歳から20歳までのバイリンガル教育の歴史をご紹介します。 一連の流れの一例を見ることでお子さんの今後の英語教育の計画を立てやすくなると思います。
✴︎この記事を書いているわたしは、自分はバイリンガルとは言えないけれど20歳になるバイリンガル娘を育てました。
カナダ親子留学4年間において海外での英語子育ても経験しました。
娘は4歳前から8歳前までカナダに滞在、その後、小6まで日本のインターナショナルスクールに通い、中学で始めて日本の学校に通いました。 その後は高校受験をして私立受験校に通い、大学受験も経験して国内か海外か迷った後、カナダの大学に進学しています。
以下のContentsの順番にお話していきます。
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Contents
バイリンガル教育‐わたしの歴史:方法は色々ある
まずはじめに、本記事でお伝えするのは、あくまでも「我が家事情」です。
これが答えでもないし、海外経験が必須でもないので、その点からお話したいと思います。
バイリンガルになる方法は1つじゃない
バイリンガル教育を20年やってきて・・・
色々なお友達の例、親戚の例などを見てきて思うことは・・・
バイリンガルになる方法は一つじゃないと今は思っています。
●0歳からの英語子育てをしてラクに英語習得したけど必須ではない
●親子留学は楽しかったし最高だったけど絶対必要なわけじゃない
●インターナショナルスクールも経験できてよかったけれど必要なわけじゃない
●高校留学も娘にとってよかったと思うけれど絶対必要なわけじゃない
●娘はカナダの大学に行ったけれど海外大が必須じゃない
お子さんが何歳でもどういう環境でも可能
お子さんが今、何歳だとしても、どういう状況だったとしても、英語をがんばりたい気持ちが本物なら、お子さんに英語を頑張らせてあげたい気持ちが本物なら、できることはその時点で必ずあります。
乳幼児期のバイリンガル教育でも、受験を経験しながらでも、途中の留学がきっかけでも・・・何歳からでもバイリンガルになることは可能だと思います。
留学経験ゼロでもTOEFL iBT100は可能
こんなことを娘が0歳で知っていたら、ここまで留学などの学費がかからなかったのにって思います。
もちろん海外経験はまた別の意味でいいのですが
英語力=スコア
と考えるのであれば海外経験なんてなくても高校3年生でTOEFL iBT100可能です!
断言します!
もちろん本気なら、ですが。
海外経験がない人は「無理だ」と思っているから無理なだけです。
本当に。
こちらの記事を参考にしてみてください
↓
国際系学部の選び方(AO入試情報+英語で授業かどうか)
国内国際系学部(英語で授業の大学学部)ほぼ全て紹介
海外経験があってもハンパ英語の人はいる
留学しても海外転勤しても、英語がハンパだったり、日本語がハンパだったり、どちらかの文化になじめなかったりするお子さんたちはたくさんいます。
留学したから安心、海外経験があるから我が子は大丈夫、という親御さんの気持ちが落とし穴になったりすることも多々あります。
バイリンガル教育 我が家の例:娘の学校の歴史
通った幼稚園と学校を順番に①から番号をつけてみました。
【0歳から3歳 】
●日本で英語で子育て(ディズニー英語システム)
家での会話は英語
両親ともに帰国子女でもなんでもないけれど、日常会話を英語にしてがんばりました。
↓
●日本の英語幼稚園へ
最初は
①Ever Green
↓
もっといいところをと求め
②Yokohama International Christian Academy
いいところでしたが生徒は日本人がほとんどで生徒は日本語ばかり話していてがっかりしました。
↓
●有名インターナショナルスクールの幼稚園へ電話
私の英語が下手すぎて断られる
↓
ショック
↓
●親子留学しかない!
と決意。
【4歳 から5歳】
親子留学で母娘でVancouverへ出発
③プリスクール Core Education Fine&Arts(West Vancouver)
母である私は英語の猛勉強!
【6歳から7歳】
④Kindergarten-G2: Collingwood School(West Vancouver)
【8歳から12歳】
⑤G3-G7. St. Maur International School(Yokohama)
一度断られたインターに再度電話!
今度はすんなり面接にきてくださいと言われ合格!
⑥小学6年 近所の公立小学校に6年生の3学期のみ
【中学校 】
⑦中学1年-3年 近所の公立中学
【高校 】
⑧私立受験校
奨学金留学で3ヶ月 アメリカへ
⑨ St. Paul’s School(New Hampshire)
【大学 】
⑩カナダの州立大学に現在通っています。
①から⑩・・・
10校も学校に行ったんだ・・・
1つ1つ真剣に選んだから思い出深いです。
バイリンガル教育の歴史を振り返ると、迷って悩んでケンカして仲良し
基本的にずっと仲良し親子ですが
反抗期あり、
ケンカあり、
お互い傷ついて、
助け合って、
迷って、
悩んで、
苦労して、
乗り越えて、
支えていただいて、
情報を集めて、
迷子になったり、
落ち込んだり、
それでも思い返すとハッピーで学びの多い感謝いっぱいの20年間でした。
バイリンガル教育20年間−母娘の気持ちの歴史−
赤ちゃんから小6までの時期−娘と家族の歴史−
●日本でディズニー英語システムの英語子育て
バイリンガルではないわたしが英語で子育てしました。
ディズニー英語システムが本当に役立ち、今でも感謝しています。
ただ聞かせたり見せたりするだけではなく、家族みんな協力して英語を使って過ごしたことが結果につながったと思っています。
●カナダ親子留学
日本にある英語の幼稚園は先生以外が日本語ということにがっかり。
人生最大の勇気ある決断としてカナダ親子留学を決意!
●インターナショナルスクール
帰国後は日本の学校にするかインターナショナルスクールにするか迷いましたが、娘の
「日本語の学校にすぐには行きたくない」
という気持ちを優先して学費は高いので迷いましたがインターナショナルスクールに入れました。
この時期にイジメなどもあったのに、私が仕事をはじめてしまい、娘にはかわいそうなことをしました。
インターナショナルスクールの学費高いし・・・
仕方なかったとはいえ、ごめんね〜と今でも思います。
中学生の時期−娘と家族の歴史−
●日本の学校に行ったきっかけ
やっぱり日本の学校に行きたいということで公立の中学に行きました。
インターナショナルスクールで意地悪な子がいたことも学校を変えたいきっかけになりましたが、習っていたダンススクールの子たちと比べて、自分の日本語能力が低いことも気になっていたようでした。
●ここでもイジメ
「英語人!」
「英語以外はバカなんだ」
などとイジメられたというか、バカにされたようです。
気の強い娘だったので、なんとか乗り越えていました。
●日本の定期試験は大変!!
暗記中心の勉強がなかなかできず、中間期末のたびにわたしは休暇を取って暗記などを手伝わないとなかなか難しい状況でした。
学校成績重視の都立高校はあきらめ、3科目の私立受験を選択。
英語はどの高校の英語もほぼ満点。
数学もなんとかいい点数。
国語が本当に大変でした。
●人生で一番ケンカしたのが中学の時
親子ゲンカも中学が1番多かったです。
娘も日本の文化、学校、友達にイライラ。
でも馴染みたいとも思っていました。
わたし自身もカナダやインターは楽しかったのに日本の公立中学はあまり馴染めず、楽しかったバイリンガル子育てが一転して、どんより子育てになっていきました。
●でもやっぱり日本の学校に行ってよかった
この時期に苦労しなければ、「バイリンガル子育て」ではなく、「英語のみ子育て」になっちゃったと思います。
今思うと、ここで本当のバイリンガルになりはじめたのかな?と思います。
高校生の時期−娘と家族の歴史−
●第一志望じゃない高校へ
日本の学校にはじめて入ってまだ3年しかない時の高校受験だったこともあり、反抗期もあって、受験では第1志望に不合格となり、不本意な高校に入学となりました。
参考記事→受験の不合格からの切り替え方【不合格から道は拓ける】
●反抗期はさらに悪化
付属校じゃなく受験校に入学したから大学受験もあり、まだまだ勉強しなければいけないのかと絶望しているようにさえ見えました。
●進路に悩む高校時代
私立受験校なので国公立を目指せ! みたいなノリでした。
バイリンガル子育てとはほど遠い雰囲気の高校で、お母様たちも「The 私立ママ」みたいな感じでした。
そんな中、娘はエンターテイメント業界などに興味があり、どのように進路を決めたらいいのか迷いに迷いました。
●意外とJK文化に馴染んだ娘
プリクラ、制服ディズニーなどなど、厳しい私立の高校にいながらも、意外と女子高生生活を満喫もしました。
日本の子たちとも本当に仲良くなることができました。
●奨学金留学に選ばれアメリカに3ヶ月
日本に馴染みまくっていた時、アメリカ留学に選ばれ、3ヶ月、アメリカ、ニューハンプシャーに行きました。
St. Paul’s School というボーディングスクールに行きました。
●アメリカから帰国後
海外の良さを再発見!
HLABというサマーキャンプに応募して合格!
そこでさらに海外大学に進学する思いを熱くしました。
●海外大に行くと決めた時から
学校成績=GPAが必要ということで、猛勉強を自らスタートさせました。
もうやらされている勉強じゃなく、自分からゴールを目指す勉強へ!
評定平均、5段階で4.5を目指して見事達成!
この時に日本語の苦手を克服しました!
どんな文章も読めるし理解できるし、書けるようになりました。
●アメリカ? カナダ?
迷っているのでどちらも対応できるようにしていました。
TOEFL, IELTS, SATを数回受けました。
英語のスコアでは特に苦労せずにスムーズに高得点!
●カナダに決めた!
最終的にカナダを選びました。
住みやすさ、過ごしやすさ、将来の仕事の探しやすさなどから選びました。
カナダ大学に行くまでの間の長い休み
日本の高校を3月に卒業し、カナダの大学が始まる9月までの半年間、娘はアルバイトをしまくりました。
自分のお小遣いくらい自分で稼ぐ!
ということで、掛け持ちバイトなどで合計100万くらい稼ぎました。
英語を教えられるので時給も高かったこともあります。
わたしにプーケット旅行をプレゼント
アルバイトしたお金の一部で(一部といってもかなり大金)、わたしとのプーケット1週間の旅の旅費、ホテル代、食事代、すべてを娘がギフトしてくれました。
思い出深い旅でした。
●わたしの感動
何度も感動してこの旅では泣いたわたしです。
「海外大学って高いのに行かせてくれてありがとう」という意味のギフトなんだそうです。
がんばって働きながら受験生子育てをがんばっていてよかった〜と思いました。
●娘の感動
「働くってすごいね。 わたし、マミーをこんなところに連れてこれたんだ。
すごいね。 がんばって働くとこんなことができちゃうんだ。」
と娘は連れてきてもらった海外旅行よりも、自分で支払ったこの度ではまた違う何かを感じたようです。
カナダの大学へ
●カナダの大学生 1年目
カナダの大学に行ったものの1年目は日本に帰りたくなったようです。
1年目が終わった夏に一時帰国して日本の良さも再認識してさらに迷いました。
やっぱり日本の大学生って楽しそうだな〜
カナダにまた戻るのか〜
やだな〜
なんて言っていたりもしました。
●カナダの大学生 2年目
9月にカナダに戻るとやっぱりカナダでよかったとなりました。
ソロリティにも入ることができました。
カナダ人のボーイフレンドもできて、大学にも慣れて、友達も増えて・・・
1年目はよく連絡が来ていましたが、今はほとんど連絡はなくなりました。
この間、長く話しましたが、通常は落ち着いているようです。
専攻はビジネスです。
ようやく日本と英語圏、2つの感覚両方で落ち着き、どちらの言語でも文化でも問題なくなった20歳のお誕生日を迎えました。
バイリンガル教育の歴史はトライアスロン
この20年はバイリンガルのトライアスロンを駆け抜けてきたようです。
今はひとまずゴールしたような気分です。
(ってトライアスロンやったことないけど)
ディズニー英語システム
↓
英語で子育て
↓
英語の幼稚園
↓
親子留学
↓
インターナショナルスクール
↓
日本の公立の学校
↓
反抗期
↓
高校受験
↓
挫折
↓
反抗期
↓
アメリカ留学
↓
大学受験勉強
↓
進路選択
↓
カナダの大学へ
↓
やっぱり日本?
↓
やっぱりカナダでよかった
私の子育て史を通してシェアできること
このようなドタバタなバイリンガル子育てをしたわたしの経験が、色々な方のお役に立てるよう記事を作成しています。
これから子育てをされる方、
英語子育てを考えている方、
今まさにバイリンガル教育、
英語教育の真っ只中の方、
英語4技能時代に不安がある方
留学を検討している方、
TOEFL, IELTS, SAT などの資格試験を考えている方、、、
などなどの何かのお役に立てたらと思っております。
正解のバイリンガル子育てって?
愛のある子育てなら何でも大正解!
バイリンガル子育てには親御さんのバックグラウンドや考え方の違いがあると思います。
何が正しいか?
それは親御さんが正しいと思うことが正しいと思います。
ある留学カウンセラーの方にアメリカ留学を相談したときに以下のようにおっしゃってくださいました。
「お母さん、自信持って! あなたの子でしょ。 あなたがいいと思ってその時々に真剣に考えて選択してがんばってきたことばかりなんでしょ? そのすべてがお子さんにとっての大正解よ!」
涙が出そうになりました。
心から感動し、そのいただいた言葉に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
私たち家族が歩んできた歴史がたくさんある情報の1つとして、皆さんのバイリンガル子育ての大正解!を作るための参考情報にしていただけたら嬉しいです。
楽しいバイリンガル子育てライフをお送りください!