親の収入が高い方が頭が良くなりますか? うちは収入が低いので教育を頑張っても無理なんでしょうか? やっぱり収入が高いご家庭の子は放っておいても頭良くなるんでしょうか? 親の収入と子供の幸せの関係、成績の関係・・・本当のところどうなのか知りたいな〜
本記事では日々、海外の学校から日本のインターナショナルスクール、日本の公立中学、日本の私立中学、あらゆるタイプの学校に保護者として関わった私が感じている親の収入とお子さんの学力について感じていることをお話いたします。
✴︎この記事を書いているわたしは、自分はバイリンガルとは言えないけれど20歳になるバイリンガル娘を育てました。 カナダ親子留学4年間において海外での英語子育ても経験し、プール付きのお宅など日本とは比べものにならないくらいの富裕層とも接してきました。 また、帰国後は小6まで日本のインターナショナルスクールに通いましたので、日本の特殊な層ともお付き合いしてきました。 そしてまた中学で始めて日本の学校に通ったので、普通の日本人とも接しています。
以下のContentsの順番に親の収入と子供の学力、学歴についてお話いたします。
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Contents
親の収入と子供の学力:
私立・公立・塾:大学までのパターン
子供がレベルの高い大学に行くことを仮定して、どういう経路を通っていくかのパターンを考えてみましょう。
費用がかからない順にしています。
①公立小学校→公立中学(塾通い)→公立高校(塾通い)→大学
・1番親孝行のパターンです
・公立+塾なので比較的ラクに塾代が出せる
・高校入試の塾は行かなくても合格する可能性はある
しかし数学や英語などは塾通いした子よりレベルが低い可能性あり
・大学受験ではやはり塾は必須
②公立小学校→私立中高一貫の中学→中高一貫の高校(塾通い)→大学
・小6の時点で頭がいい
・中学でホッとして塾に行かないため学力低下、学習習慣なくなる
・高校で塾通いするも学力低下と学習習慣がないため学校成績が悪く、AO入試や海外大学出願の可能性がほぼなくなる
・一般受験を考えるも塾に通いはじめが高1なら間に合う可能性があるが高2や高3だと手遅れのこともある
③公立小学校→私立中高一貫の中学(塾通い)→中高一貫の高校(塾通い)→大学
・小6の頭の良さがずっとキープできるのが特徴となるこのパターン
・学校が終わってからも学習するということと、中学から大学入試の情報を得てしっかり計画的に学習をしているので大学入試もAOであっても一般であっても海外であってもスムーズ
・親御さんも早くから大学入試の情報を得ているので間違いなくお子さんを導けます
④公立小学校→公立高校(塾通い)→私立付属高校→大学
・中3までは頭がよかったので大学までその頭の良さはもちそうな気がしますが、これが不思議ともちません
・慶應の高校に合格しているにも関わらず、大学交換留学の資格が得られる英語力はもちろんなく、勉強する習慣さえなくなっているので期間内にTOEFLスコアを上げられない大学生ばかり
⑤公立小学校→私立付属中学→私立付属高校→そのまま大学
・小6で頭が良かったとはいえ、小6のまま大学生になる可能性大
・ママも子どもも中学1年生からホッとしまくっていて、勉強より友達作りに没頭してしまう
・せめて英語をがんばるなどしていれば良いのだが、たいてい英語力も低め
・帰国子女だとしても英語力が小学生で止まってしまっている
・大学で交換留学に行きたくてもTOEFLスコアを上げるための学習も集中してできる人間性は育っていない子がほとんど
⑥私立幼稚園や小学校から付属→そのまま大学へ
・小学生まではお利口さんできちんとしている感あり
・中高生はかなりのおバカさんが多い。(いい子もいますが)
・お金持ちの人脈は作れている
・部活に励んで楽しい子ども時代を送れる
・物心ついてから受験を一度もしないで人生が終わる
・大学に入ってから外部受験の人から学力の差をかなりつけられる
⑦大学付属ではない私立幼稚園や小学校(塾通い)→そのまま私立中学(塾通い)→そのまま私立高校(塾通い)→大学
・エスカレーター式だからという理由で私立に入れたわけではない
・しっかり勉強させてくれるいい環境だから選んで入れた学校
・小学校から大学受験を意識して塾に通わせる
・勉強する習慣と真面目さ気品を備えた子が多いのが特徴
【わたしの考え】
動物園で育って動物園で一生を終わるのであれば獲物を取れなくてもいい。
でもいずれ野生に戻るのであれば、野生で生きていける力があった方が幸せ。
いつか親の元を旅立つのであれば、社会に出るのであれば、社会に出る強さをしっかりつけさせておいた方がいいと思う。
親の収入と子供の学力:
付属校の感覚が昭和の時と違う
昭和の時代、今の中高生のママパパの時代は以下の高校から大学受験しない子が多かったのではないでしょうか? 今はかなりの割合で大学受験をします。
もはや付属校ではなく受験校?ってなっている学校もあります。
なぜ?
【女性の社会進出】
特に女子校はそうですね。
「お嬢様」であれば「いつか王子様が」という時代は終わり、女性もしっかり社会に出て行くことを意識して、しっかり勉強をしている女子校の高校生がたくさんいます。
【親の学歴からの苦労の実感から】
親がGMARCH(学習院・明治・青学・立教・中央・法政)で苦労をしたから、やっぱり国立早慶上智を狙うように言っている場合もあります。
【英語学位の大学に行きたいから】
自分の付属の大学には英語学位がないから、英語学位(授業がすべて英語)の大学に行きたいから、という理由もかなりあります。
特に高校で交換留学をして英語が少しできるようになって、今後この留学と得たスキルをスコアという形にして英語力を完成させたいと思っている高校生はかなり真剣に英語学位大学を狙います。
●大学受験をする付属校の高校生
・白百合学園高等学校
・聖心女子学院高等科
・学習院高等科
・学習院女子高等科
・明治大学付属高校
・法政大学付属高校
・成城学園高等学校
・中央大学付属高校
・成蹊高等学校
・日本女子大付属高等学校
・青山学院高等部
・立教女学院高等学校
などなど
今は上記の高校生も受験する子が増えているみたいです。
付属高校側も、外に出たい、大学受験したい子たちを支援しているところもあります。 例として、12月までに合格が決まるAO入試であれば合格しなければ付属に戻ってもいいなどという学校もあります。
付属をおさえておきながらチャレンジできるなど色々考えてくれている高校もあります。
●大学受験した方がおトク
塾代はかかりますし、親の精神的負担もありますが、子供の英語力は伸びますし、AO入試だとTOEFLの学習をして英語のスコアとして出願すれば、そのまま大学交換留学の資格も取れますし、TOEFLの学習をしていればTOEICは楽勝で900以上取れますし、英検1級も軽く合格する子もいます。
そして人間的にかなり成長するので付属で遊んでいるよりも充実した高校生活を送れます。
●大学受験をする良さ
「大学名を目指す」というより、「もっとがんばれる子」なのかもしれないので、受験をさせることで、「その子の最高のレベル」まで行けると思います。
親の収入と子供の学力:
塾代ギリギリの家庭
結論から言います。
塾代ギリギリのご家庭の子は成績が高い傾向があるかな?と思います。
って我が家がそうだから? まあそうです。 友達の家庭も頑張って塾代とか払っているところは子供が優秀だったりします。
高校生は親の経済的状況をよくわかっています。
パパママが上手に隠していない限り、高校生は知っています。
高3の塾代はどこの塾でも高額です。 100万前後はしますよね。
その額に驚いて、「結果を出さなければ!」と真剣になる子もたくさんいますね。
成績が上がらないことで「親に申し訳ない」と涙ぐんだりします。
TOEFL受験も1回3万円弱かかります。
その都度、スコアが上がらないと「ママに悪い・・・」と泣いたりする子もいるみたいです。
子どもたちは、感謝の気持ちをしっかり持っています。
親が毎日働いてくれていることに感謝しています。
口では文句を言ったり、時に親に当たったりしていたとしても、心の奥では親御さんに感謝をたくさんしています。
親の大変さを知っているからこそ、子どもは塾代の価値を感じます。
その価値を自分の学力や結果にしなければいけないと思います。
そのことでそのお子さん自身の実力がつき、自信となり、顔つきも変わってきます。
周りのママパパをみていると教育ローンなどを使う親もいるみたい。
それを子供は横で見ながら、その重みをしっかり感じて、その分がんばって結果を出そうと努力します。
親と子の愛情たっぷりの受験を通り抜けて、学力だけでなく、心もかなり成長する大学受験生活を経験できます。
親の収入と子供の学力:
余裕たっぷりのご家庭
普通に考えて信じられないような超大金持ちという方がいらっしゃいます。
普通の方の10倍とか?
本当にそれくらいの方も色々な環境にしたのでお会いすることは多いです。
アメリカなどボーディングスクールに高校3年間
子供をアメリカのボーディングスクールに高1から高3まで入れる。
年に600万円前後×3年間がかかります。
その他、夏休みや冬休みごとの帰国費用やお小遣いなどなど入れるともっとだと思います。
↓
英語力は英検準2級くらいの中3なので、3年行っても日常会話力以上の英語力はつかず、海外高校卒業しても日本の国際系大学にも海外大学にも行けない英語力っていう子は多く周りにいます。
対応策として、夏休みの一時帰国中に、日本で英文法や英単語を学べる場所に行って勉強したり、受験に必要な英語力になっているかを確認することはとても大切です。
参考記事→【留学の効果】バイリンガル子育て−留学は行く前後が重要な話−
何度もこのブログで言っているので、「もうわかったよ!」って言われるかもですが、留学前にしっかり英語力の準備をしてから行くって大切です。
目に見えない単語は何度言われても辞書で調べない限りわからないからです。
参考記事
帰国子女の教育(その種類は様々)
幼児英語教育は絶対しておいた方がお得な理由
私立付属校 キラキラ系ママ
私立の付属校に入れてしまうと、ママたちは、そこでのママ友との人間関係やキラキラお付き合いで楽しいんだと思います。
ただ最近、上記でも述べたように、私立付属校でも大学受験をしたがる子が増えています。
幼稚園や小学校受験だけがんばって、その後はキラキラママをやってきて、突然、子どもが「大学受験したい!」と言い出したら・・・
ずっとずっと「子どものほしい」をお金で与えてきたママたちにとって、高校生の「あの大学に合格したい」という思いを叶えることができるでしょうか?
子供の方も集中力、継続力などがない子が多いです。
物心ついていない小さい頃に「お受験」はしたものの、自分自身で努力してきていないので、いきなり大学受験はかなりキツイですね。
ママのお洋服はもちろん、髪から手の先まで、アクセサリー、バッグまですべて超高級!
お子様もブランドのお洋服を着ています。
見た目は素敵なんですが・・・
「受験」は無理そうな親子が多い、というのが現状のようです。
親の収入と子供の学力:
まとめ
【お金があっても】
●お金では子どもの幸せは買えません。
●お金で子どもに幸せになる力を与えられません。
●お金で実力は買えません。
●お金で集中力や継続力は買えません。
●お父様が成功者でもママがキラキラし過ぎると子どもはキラキラしません。
●出したお金の元を取る!という思いがないと結果に結びつきません。
●お金で子どもを守りきれません。
●お金で子どもに達成感を与えられません。
●お金で子どもに「自信」は与えられません。
【お金がないから】
●なんとか子どもを幸せにしようと「考える」
●苦労を知っているからこそ子どもには幸せになる力を与えたくなる
●出した学費で実力をつけてもらおうと親子でがんばる
●そのために集中力や継続力が育つ
●子どもにはキラキラした人生を!と思うのでその方法を模索する
●これ以上塾代を払えないから出した分でしっかり実力をつけてもらおうとする
●愛情やリーダーシップで子どもを守ろうとする
●頑張らせるのでお子さんは「達成感」というギフトを与えられる
●頑張らせるのが上手なママパパなので、子どもに「やればできる!」という「自信」をギフトできる
お金がある、ということは良いこと
お金があることが悪いことだとは思いません。
お金で世界各地を旅行できます。
たくさんの経験ができます。
留学という貴重な経験をお子さんにギフトできます。
環境の良い学校に入れられます。
家事など人に頼めればお子さんとの時間が作れます。
・・・
ただ、お金があることですべてに「安心」してしまうのがよくないと思います。
お金に限らず、安心することがよろしくないと思います。
【安心がダメ】
・付属に入れたから安心
・中高一貫だから大学受験あるけれど中学生の間ははホッと一安心
・帰国子女だから英語ができるからなんとかなるだろうと安心しちゃう
・うちの子、真面目だし、いい子だからなんとかなるだろうと安心しちゃう
子供が本当にご自身の力で、幸せをつかんで行ける、つかんでいくための考え方を得るまでは、どうか安心せずに、常に子供の様子を遠目で確認しながら、見守り、支えて、時にアドバイスや叱咤激励、勇気付けをしてあげてください。
【うちはどうせお金ないし・・・という方へ】
また「お金がないからうちは無理」と思っているママパパ、だからこそお子さんに力がつくことが多くあります。 限りあるお金を子供にどう活用して、どのように子供に幸せになってもらうのか・・・ 高校生くらいであれば、しっかりと話し合ってみると、どれだけ貴重なお金を使ってくれているのかを意識して、しっかりがんばってくれると思います。
お金があるないに関係なく、愛する子供のかけがえのない「時間」を無駄にしないで、お子さんの幸せな人生を目指す道のりで「安心したり」「あきらめたり」しないで子育てを続けていきましょう!
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